この1〜2年は、自社ITサービスのプリセールスとして、営業と一緒にお客様への提案や見積、社内調整などを担当してきました。
ただ、最初から仕事ができたわけではありません。
入社1〜2年目はここで苦戦しました
当時は、「言われたことを、とりあえずやる」だけになってしまうことも多く、思うように評価が上がりませんでした。
でも、実際に5年間働いて感じるのは、
若手のうちは、技術力だけではなく「仕事の進め方」でかなり差がつくということ
こうした小さな行動を意識するようになってから、私自身も少しずつ仕事の進め方や評価が変わってきました。
今回は、社会人5年目の私が実際のプリセールス業務を通じて、「これは評価につながったな」と感じている行動を紹介します。
こんな方におすすめ
- 新卒で何を意識すればいいか分からない
- 若手のうちに「評価される人」の動き方を知りたい
- 他の同期と差をつけたい
プリセールスの仕事内容や、実際に働いて感じた「きついところ」については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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【実体験】SIerのプリセールスはきつい?社会人5年目が感じた5つのリアル
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依頼を受けたら最初の5分で「目的・背景」を確認する

若手のうちは、上司や営業から依頼されたことを、そのまま処理してしまいがちです。
私も最初の頃は、
・「この見積を作って」
・「この価格まで下げられないか確認して」
と言われたら、とりあえずその内容を先輩や上司に報告して、言われた通りに進めていました。
ただ、仕事を続ける中で感じたのは、
言われたことをそのままやるだけでは、なかなか一段上の仕事にはならないということです。
たとえば営業から、「あと500万円くらい安くできない?」と言われたとします。
そのまま技術部門に、
「500万円下げられますか?」と聞くだけでは、単なる伝書鳩で終わってしまいます。
そこで私が意識するようになったのが、
依頼を受けたときに「目的・背景・ゴール」の3つを確認することです。
依頼を受けたら確認する3つ
① 目的
お客様からの受注率を上げること
② 背景
なぜ500万円下げる必要があるのか?
③ ゴール
500万円前後まで下げられる減額案を作り、お客様へ再提示できる状態にすること
ここまで背景を整理できれば、技術部門への相談内容も変わります。
「500万円下げられますか?」ではなく、
ココがポイント
どの費用なら見直せそうでしょうか?」
と相談できるようになります。
言われたことを正確にこなすことはもちろん大切です。
「なぜこの仕事をするのか?」まで理解して動くことが若手から一段上に進めると思います。
この3つを意識するところから始めるのがおすすめです。
相談するときは、必ず自分の案を1つ添える

社会人5年目になって、特に大事だと感じるようになったのが、
「相談するときに、自分の考えを持つこと」
新人のうちは、何が正解かわからないと思いますのでこれどうやったらいいですかという聞き方でもいいと思います。
ただ、評価されるのは「自分で考えた上で相談しているか」という部分です。
そのため最近は、
「私はこうした方がいいと思っています。理由は〇〇です。どう思いますか?他の案ありますか?」という形で相談するようにしています。
重要なのは、正解を出すことではありません。上司も正解を持ち合わせてないからです。
私も以前は、「主体性=全部自分一人で答えを出すこと」だと思っていました。
でも、実際は
- 自分だけでは判断できない技術的な内容があれば、SEに相談
- 価格について迷えば、営業や上司に意見を聞く
そのうえで、
「皆さんの意見を踏まえると、私はこの案で進めるのがよいと思います」
と自分の言葉でまとめる。これが本当の意味での主体性なのだと思います。
この動き方ができるようになると、
単なる「相談する人」から、自分で仕事を前に進める人に変わっていきます
30分考えて分からなければ、周囲に相談する

若手の頃は、「自分で全部分からないといけない」と思ってしまいがちです。
特にプリセールスでは、
ネットワーク、セキュリティ、クラウド、製品仕様、運用、価格、契約など、確認しなければならないことがたくさんあります。
はてな
たとえばお客様から、
「この構成の場合、障害時の切り替わりはどうなりますか?」と質問されたとします。
分からないのに1時間、2時間と一人で調べ続けるより、
「ここまでは調べたけど、この挙動だけ分からない」と詳しいSEやメーカーに聞いた方が早いです。
私自身、30分考えて分からなければ、人に聞くくらいの感覚を持つようになりました。
ただし、「分からないので教えてください」だけではなく、
自分ではAという理解です。
マニュアルのここまでは確認しました。
ただ、Bのケースだけ判断できなかったので教えてください。
と、自分なりに整理した上で聞くようにしています。
プリセールスで重要なのは、
自分が一番詳しいことではなく、「誰を巻き込めば案件が前に進むか」を考えられることだと思っています。
感覚ではなく、数字と事実で説明する

仕事では、よく
それって、なぜ?
と聞かれます。
特にプリセールスでは、価格や工数、提案内容など、お客様・営業・上司に納得してもらうように
きちんと説明するケースが多いです。
だからこそ、
「なんとなくこう思います」だけでは弱い。
たとえば、案件価格を下げたいとします。
これだけでは弱い
「営業が下げたいと言っているので、価格を下げたいです」
一方で、数字を整理すると話は変わります。
数字で整理する
現在価格:3,500万円
お客様の予算:3,000万円
競合価格:3,100万円前後
見直し可能額:▲350万円
ここまで整理した上で、
「そのため、3,150万円程度までなら現実的だと考えています」
と説明できれば、会話の質はかなり変わります。
これは価格交渉だけではありません。
こんな場面でも同じ
・このサービスを提案したい
・この機能を削りたい
・このスケジュールは難しい
大切なのは、
「なぜそう考えたのか」を数字や事実で説明すること。
若手のうちは、経験では上司に勝てません。
だからこそ、数字とロジックで説明する力は、大きな武器になります。
「上司の評価軸」と「チーム目標」の2点を意識する

仕事は、自分が頑張ったと思えば評価されるわけではありません。
大切なのは、
相手が何を期待しているのか?
を理解することです。
たとえば…
❌ 自分が頑張ったこと
↓
🎯 上司が求めていること
これでは、どれだけ資料作成を頑張っても、
評価にはつながりにくいです。
逆にチームの目標が、
「提案件数を増やす」
ことであれば、
資料を100点にすることより、営業と会話して新しい案件を探す方が重要
な場合もあります。
仕事をするときに確認する2つ
① 今、上司は何を評価しているのか?
② チームとして何を達成したいのか?
具体的には、
- 提案件数
- 受注金額
- 案件創出数
- 標準化
- 他部署との連携
それによって、
自分が時間を使うべき仕事も変わります。
ここがポイント
「たくさん働く」ではなく、
「求められている方向に動く」。
これは、上司に媚びるという話ではありません。
組織の目標と、自分の行動を合わせる
ということです。
アドバイスをもらったら「実践→報告」までやる

これは意外とできていない人が多いと感じます。
仕事では、上司や先輩、メーカー担当者などに相談することがあります。
たとえば、
先輩に相談
「この案件、こういう進め方でいいですか?」
と相談して、
アドバイスをもらう
「まず営業に確認して、その後技術側に相談した方がいいよ」
と教えてもらったとします。
大事なのは、そこで終わらせないことです。
結果を返す
「先日教えてもらった通りやれば、無事に成功できました。ありがとうございました。」
これだけで、相手の印象はかなり変わります。
教えた側は、
「あの話、その後どうなったんだろう?」
と思っていることがあります。
だから私は、アドバイスをもらったら、
ここまでを1セットにする
教えてもらう
↓
実践する
↓
結果を報告する
までをセットにするようにしています。
フィードバックは「お礼」だけではなく、「あなたのアドバイスが役に立ちました」と伝えること。
こうした小さなやり取りを積み重ねることで、
「またこの人なら教えてあげよう」
と思ってもらえる関係につながります。
上司からのフィードバックは週1回、1on1でもらう

若手のうちは、
自分だけでは気づけない癖や改善点がかなり多い。
と感じています。
だから私は、上司との1on1やフィードバックの機会を、
できるだけ定期的にもらうようにしています。
問題が起きたときだけでは遅い
問題がなくても、
定期的に自分の仕事を振り返る
ことが大切です。
たとえば1on1では、こんなことを聞きます。
1on1で聞くこと
「最近の動きで、改善した方がいいところはありますか?」
「この案件の進め方、どう見えていましたか?」
「次の等級を目指すなら、今の自分に足りないものは何ですか?」
自分では、
「ちゃんとできている」
と思っていても、上司から見ると違うことがあります。
自分では気づきにくいズレ
「相談はできているけど、自分の意見がまだ弱い」
「チーム内では動けているけど、他部署への働きかけが少ない」
こうしたズレは、自分一人で考えていてもなかなか気づけません。
だからこそ、フィードバックをもらって終わりではなく、次の行動に反映することが大切です。
たとえば、
「もっと自分の意見を持って相談した方がいい」
と言われたら、そこで終わりではなく、次の行動に変えることが大切です。
① フィードバックをもらう
上司から、
「もっと自分の意見を持って相談した方がいい」とアドバイスをもらう。
② 次の1週間で実践する
相談するときに、
「私はこうしたいです。理由は〇〇です。」と、自分の意見を添えるようにする。
③ 次の1on1で振り返る
次の1on1で、
「先週のアドバイスを意識して、今週はこう動きました」と振り返る。
フィードバック → 実践 → 振り返りを繰り返すことで、成長スピードは変わる。
私自身も、上司との会話を通じて、
「何が評価されていて、次に何を伸ばすべきか」がかなり明確になりました。
まとめ
若手のうちは、技術力だけでなく仕事の進め方で差がつきます。
特に意識したいのは、
- 依頼を受けたら最初の5分で「目的・背景・ゴール」を確認する
- 相談するときは、必ず自分の案を1つ添える
- 30分考えて分からなければ、周囲に相談する
- 意見には「数字・事実・結論」の3つをセットで伝える
- 仕事を始める前に「評価軸・チーム目標」の2つを確認する
- アドバイスは「実践・結果報告」までを1セットにする
ということです。